ベトナム戦

アジアカップベスト4進出おめでとうございます。まあもう少し安心して観れると予想していましたが、アジアカップはそう簡単なものじゃないですよね。よくアジアカップでこんな苦戦してたらW杯勝てるわけないという意見を見ます。もちろん、W杯で戦う相手はアジアカップで戦う相手より単純な実力では数段上ですし、その意見も間違いではないでしょう。ただ、相手の実力が違うからこそアジアカップで苦戦したからW杯も勝てない。という程単純な話ではないとも思います。

 

まず、良いか悪いかは置いといてこれまでの日本がW杯で好成績を残したときはアジアカップとW杯で戦い方が変わっています。アジアを相手にするときは日本を警戒し、引いて守ってくることが多いので、基本的に支配はするものの、なかなか崩せないということがありました。

 

そういった点では、これまでの日本代表に比べポジティブに捉えられるのが、今大会の日本代表はセットプレーに期待がもてるということではないでしょうか。今までは終盤にパワープレーをされた際に堪えきれずに失点してしまうことがありましたが、今大会は比較的安心して見れますし、昨日も結果ノーゴールにはなりましたが吉田選手がCKでネットを揺らすことができました。

 

あとは、前日記にも書きましたが、これまた良いか悪いかは置いといて日本は格下相手に苦戦して、強豪相手には善戦することが多いですよね。今日の様な試合をすることもありますし、ウルグアイ相手にあれ程の試合をすることもできます。公式戦と親善試合の違いは多少なりともあるでしょうが、親善試合でも本気でくることが多いウルグアイですし、なにより韓国に負けての日本戦でしたからね。決して手を抜いていたわけではなく、あのときのベストメンバーで本気で勝ちに来ていたと思います。

 

では、なぜ日本はそうなってしまうのか。あくまで個人的な意見ですが、まだ日本代表には「勝者のメンタリティ」というのが足りないと思います。抽象的すぎてよく意味が分からないと思います。すみません。正直私も「勝者のメンタリティ」というのを説明しろと言われても具体的に説明できません。(笑)でも、そう思うのです。私が考える「勝者のメンタリティ」とは、常に落ち着いてる、余裕があるということです。予想していたことと違うことが起きることはサッカーに限らずよくあります。そのときに慌てずにやっていたことを繰り返すのか、違うやり方にするのか、余裕をもって選択できることが何事においても大事だと思います。私はこの部分が日本にはまだ足りないと感じてます。「勝って当たり前」と「負けてもともと」だったら、後者の方が戦いやすいとは思います。実際に森保監督もベトナム戦前の会見で「チームとしてチャレンジャー精神を持つこと」と述べていました。

 

ただ、正直そろそろ日本には勝って当たり前のプレッシャーの中で、余裕をもって戦えるメンタリティをもてるようになってほしいと思います。それほどの成績、選手を日本は世界に輩出できていると思うのです。森保監督の本音は分かりませんが、森保監督の前記の会見を見た際は、少し困惑しました。

 

勝者のメンタリティで一番に頭に出てくるのは鹿島アントラーズですね。4-4-2というフォーメーションを貫き、試合の流れが悪くても決して慌てず戦い抜く。伝統ある素晴らしいチームだと思います。日本代表といったらこれ、という「自分たちのサッカー」を築いてほしいと思います。ザックジャパンの、言い換えれば本田選手の自分たちのサッカーはW杯ではうまくいかなかったかもしれません。でも、続けていく勇気がなくては、いつまでも勝者のメンタリティを手にすることはできないでしょう。

 

次は優勝候補筆頭ともいえるイラン戦。圧倒的な成績を残してきていますし、今大会で最も平均身長が高いようで。ただ、選手の能力を比べても日本がイランに負けてるとは思いませんし、勝敗を決めるのは、どちらの気持ちが強いか、だと思います。