イラン戦

遅くなりましたが、決勝進出おめでとうございます!いやーとても気持ちのいい試合でしたね!点差程の実力差はなかったとは思いますが、集中し続けていた、まさに前日記に書いたように、勝ちたい気持ちの強い日本が勝った、というところでしょうか。
皆さんにとっても、これまでで一番観てて面白い試合だったのではないでしょうか。サウジアラビア戦のように守りに徹する可能性もありましたが、イラン戦は相手の長所を消すというよりは、これまで森保JAPANでやってきたことを貫いた感じですかね。

それを可能にしたのが、なによりエース大迫選手の先発復帰でしょう。本当に大迫選手の存在は怖いくらいに必要不可欠になってしまっています。チームのエンジンというとボランチを想像してしまいますが、まさに大迫選手はエンジン。ボールキープはもちろん大迫選手にボールが入ることによって、他の選手が動き始める。そこまで単純な話ではないと思いますが、これまでの苦戦は大迫選手がいたらもっと楽に勝ち進めていたとすら感じてしまいます。

あとは冨安選手。吉田選手も素晴らしかったのですが、アズムン選手をほぼほぼ完璧に抑えてしまいました。速くて高くて落ち着いてるし、仮にカタール戦でも活躍して優勝できれば最年少MVPも十分狙えると思います。あえて気になる点を言えば冨安選手って実はヘディングがあまり得意ではないかもしれませんね。U-17日本代表の頃から観ていて、ヘディングをする際の位置とジャンプのタイミングはまだ少し改善の余地があるのかなと個人的には思ってます。プレー以外はほぼ知らないので、もしヘディングが得意と本人が言っていたらすみません。
ただ、皆さんご存知の通りまだ20歳ですからね。視聴者目線でいうと、正直吉田選手より落ち着いて観れると思います。近い将来ステップアップは間違いないでしょう。

 

開幕当初に不安視されていた柴崎選手、南野選手の復調も大きいですね。特に柴崎選手はロシアW杯のときと遜色なくなってきたと思います。機転のきいたパスやインターセプトからの前線を追い越す動きは素晴らしいと思いますし。なによりあの憎たらしい程の落ち着きはかつての日本代表の心臓、遠藤保仁選手を彷彿させます。
南野選手も得点こそとれていないものの、3点すべてに絡んでますし、決勝戦まで点をとるのを我慢していたと期待してます。まあ得点がなくてもあのプレッシャーと推進力でどれだけチームが助けられているかは一目瞭然ですが。

アジア最強、負けなしと謳われていたイランに勝ちましたし、おそらくカタールよりイランの方が強いとは思います。ただイランより楽か、といえばそうでもないようで。
得点ランキング首位(8得点)のアリ選手と、アシストランキングの首位(8アシスト)アフィフ選手が要注意なのは間違いないですが、良いミドルシュートを打つ選手が結構いる印象を受けました。日本は今大会通して詰めるのが少し甘いと思います。これまでは相手のシュート精度や相手が打てるのにパスを選択していたので、助かっていましたが、カタール戦では柴崎選手、塩谷選手にはこれまでよりあと一歩前に出てもらう必要があるかなと思います。


また、カタール代表サンチェス監督にアリ選手含むカタール代表選手の多くは、U-19やアカデミー時代から学んでおり、成熟度でいえばイラン代表より高いともいえます。おそらくこれまでの試合を見る限り、試合中でも状況によってフォーメーションを変更していました。柔軟性や戦術理解度も高そうです。また、ほとんどが国内リーグ所属だったかと思います。


書いていて少し不安になってしまいましたが、もちろん日本が勝っている部分も多くあります。まずは集中力。中東の選手は何故か自ら崩れていくパターンが多いですよね。そう考えるとカタールもイランと同じく無失点で決勝まできているので、日本が早い段階で先制点をとることができれば、慌てて崩れてくれるかもしれません。
日程でも日本はカタールより1日多く休めていますし、最終決戦ですからこれまで以上に前線からのプレッシャーは効いてくるでしょう。カタール代表はイラン代表よりテクニックはないと思います。イラン戦の原口選手のゴールのときのように、高い位置でボールを奪って効率的に点をとるショートカウンターで挑んでほしいと思います。

泣いても笑っても最後の試合。チーム全員で全力で戦う美しいチームを誇りに思いますし、ぜひとも優勝してほしいです!頑張れ!日本!!